もの食う犬

アジアのローカル食堂探訪記

新儒記 牛腩粉(Seremban Beef Noodle)

スレンバンでの楽しみの一つが牛腩粉だ。海南由来のビーフヌードルで、汁ありは普通のスープ麺だけど、汁なしは粘度の高い独特なビーフ餡をかけて食べる。スレンバンにはおいしいお店がいくつかある。一番のお気に入りはスレンバン中央市場の2階にある新儒記。階上に上がったところにあるフードコートの奥のほうにある。

 

東南アジアの麺の中では、私は瀬粉(濑粉、Lai Fun)が好きだ。ベトナムではバインカン、ラオスではカオピアックセン、タイではクイチャップユアンと呼ばれているタピオカ澱粉配合のもちもち米麺。マレーシアではラクサに使われるなどもしている。コシ軽視の東南アジアにあって貴重なコシを感じられる麺の一つだと思う。その瀬粉の上にかかった餡にはビーフ出汁をぎゅっと濃縮したような濃厚さがあり、混ぜ合わせて食べると麺によく絡んでとてもおいしい。肉やモツもよく煮込まれていてやわらかい。このときも夢中で掻き込んであっという間に平らげてしまった。

 

 

新儒記 牛腩粉(Seremban Beef Noodle)

7時半から14時 火曜定休

汁なし牛腩粉、9リンギット(約280円)

 

 

2022年11月13日11時半頃に訪問